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足と靴のお悩みブログ

足と靴のお悩みについて、理学療法士がお答えします。

ニューバランス313 【子供靴】理学療法士がレビューします!

こんにちは、足と靴について研究中の理学療法士tajaxです。

 

今回は、子ども靴 『ニューバランス313』 のレビューをしていきます!

 

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全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、

http://tajax.hatenablog.com/entry/2019/09/08/222209

をご覧ください。

 

●この記事の信頼性

  ▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:7年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識を元に、『この靴は歩きやすいのか』『足の変形を助長しないのか』という視点で靴のレビューをしていきます。

 

 ▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。

  

 

●目次

ニューバランス313の簡単な特徴

●かんたんなレビュー結果

●各項目の詳細

・実際に歩きやすいの?

・立っているときにバランスがとりやすいか?

・足の変形を助長しないか?

 ▶︎前足部の変形 

 (外反母趾、内反小趾、開帳足) 

    ▶︎後足部の変形

 (扁平足、外反扁平足)

●まとめ

 

ニューバランス313のかんたんな特徴
 

▶︎ニューバランスは、言わずと知れたスポーツメーカーですね!

 

▶︎もともと矯正靴を製造していたので、他社と比較しても『足に良い靴』というのを意識しているブランドです。

 

▶︎今回はその中でも、ニューバランス313という子供靴をご紹介していきます!

 

 

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⇒ではでは、実際にこの靴が『歩きやすいのか』『足の変形を助長しないのか』という視点でレビューしていきます!!

 

 

●かんたんなレビュー結果
 

▶︎さっそく結果を簡単にお伝えします!

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●歩きやすさ   :10/10

●前後の安定性  :7/10

●左右のふらつき :7/10

●足首の変形   :7/10

●足指の変形   :90/10

 

⇒ランク B+

 

【要点まとめ】

 

①歩きやすさ (10/10)

▶︎つま先とカカトのカーブもしっかりあり、最後に親指に体重が抜けやすいため、足を前に進めやすいです。歩きやすさについては、特に問題ないかと思います。

 

②立っているときのバランス    前後(7/10)

                                                   側方(7/10)

   ▶︎靴底の強度も問題なく、靴底も付け根〜カカトにかけてフラットでした。ただ、カカト部分のカーブがしっかりある分、後方へふらつくリスクは少しあるかなと思います。

 

③指の変形のなりにくさ   (9/10)

外反母趾、内反小趾、開帳足)

▶︎つま先のスペースもしっかり確保されているので、靴で指が圧迫されることもなさそうです。履き口も固定しやすいので、足が前後に動いて指が靴に当たる危険性も少ないです。

 

 

④足首の変形のなりにくさ (7/10)

(扁平足、外反扁平足)

▶︎靴底のウエストもやや細めで、革の側方部分の強度も弱めなので、足首の変形には少し注意が必要です。

 

 

↑以上のような結果になりました!!

 

※各項目の採点基準については下記参照下さい↓

 

●歩きやすい靴の基準はこちら↓

http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192640

●前後の安定性についての基準はこちら↓

http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192631

●左右にふらつきにくい靴の基準はこちら↓ 

http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192623

●足首の変形になりにくい靴の基準はこちら→http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192615

●足指の変形になりにくい靴の基準はこちら↓

http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192607

 

 

 

さらにレビュー詳細を見たい方は、下記参照ください!!

 

 
・歩きやすさ
 

▶︎歩きやすさをみるときは、以下のポイントを確認しながらチェックします。

 

・つま先やカカトはしっかりカーブがあるか

・前足部は転がりやすいか

・靴の強度はしっかりしているか

 

↑これらの点をチェックしていきます。

 

 

今回のシューズは、

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↑つま先部分はしっかり高さがありました。

 

 そのため、蹴り出す際に足がスムーズに進みやすいと思われます。

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↑また、カカト部分も適度にカーブがありました。

 

 カカトにカーブがあると、地面に足が付いた瞬間から前方への推進力を生み出してくれるので、重要なポイントとなります。

 

 実際に転がしてみても、しっかり最後に母趾に体重が抜けるようになっていたので、かなり歩きやすいと思います。

 

 靴の強度については、下図のように手で靴を捻ってみて硬さを確認します。

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↑このように、簡単に手で捻れてしまう靴は、強度が足りません。

 

 強度が不足し、柔らか過ぎると↓のように左右にふらつきやすくなるので、あまり良くありません。

 

 

今回のシューズは、

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↑ほとんど捻れませんでした。 

 

▶︎以上の結果から、歩きやすさは10/10点に

しました。

 

 

・立っている時のバランスはどうか?
 
 

▶︎次は、立っている時のバランスについてです。

 

立つ時のバランスについて確認するときは、

 

・靴底の硬さは適切か

・アッパー(革)部分は適切な強度があるか

・付け根からカカトにかけて靴底が真っ直ぐか

 

という点に注意します。

 

▶︎靴底の硬さについては、先ほどもお伝えしたように、かなりしっかりしていると思われます。

 

 

▶︎また、革部分の強度については、実際に触って確認します。

 

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↑靴の作る際には、靴の形を保つために上図に挙げた3つの部分に芯材を内部に入れます。

 

 

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↑この靴は、カカト部分に芯材はありましたが、側方にはありませんでした。

 しかし、カカトの芯材が側方にまで及んでいるので、ある程度側方も強度があるかと思います。

 また、内部の芯材以外でも外側に補強されている部分がありますので、革の強度についてもそこまで問題なさそうです。

 

▶︎次は、付け根部分からカカトにかけて靴底が真っ直ぐなのか、確認していきます。

 

 

人は本来、立っているときに

・親指の付け根(25%)

・小指の付け根(25%)

・カカト部分(50%)

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↑この3点で体重を支えることになりますので、これらが接地する部分は平坦である必要性があります。

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 今回の靴は上記の部分がしっかり真っ直ぐになっているので、前後へのふらつきは少なそうでした。

 

 しかし、カカトのカーブがしっかりしている分、後ろに体重が傾くと、カーブの部分にさしかかって後方にふらつく可能性があります。(7/10)

 

 

・側方へのふらつきについては、靴底の幅を確認します。

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↑上図のように、靴底が広く出来ていたら、側方にはふらつきにくくなります。

 

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 今回の靴は、靴底がハの字になっているため、側方へふらつく危険性は少ないです。

 

 

しかし、靴底の幅自体はやや狭めなので、7/10点にしています。

 

 

・足の変形を助長しないか。
 
 


 これについては、親御さんが1番気になる点だと思います。

 

一般的によくみられる足の変形は、

 

外反母趾

内反小趾

開帳足

扁平足

外反扁平足

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この5つが挙げられます。

 

細かい説明については、それぞれ別記事をご覧頂ければと思いますが、

 

大きく分けると

 

①前足部の変形(付け根からつま先まで)

外反母趾

・内反小趾

・開帳足

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②後足部の変形(足関節)

・扁平足

・外反扁平足

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に分けられます。

 

まず①前足部の変形については、中敷きを見て確認します。

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↑付け根部分がしっかり幅があって、なおかつ先端に指が全て収まれば、外反母趾・内反小趾・開帳足にはなりにくくなります。

 

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↑今回の靴は、つま先のスペースはしっかり確保されています!

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→また、履き口はマジックテープ式なので、子供でも簡単に調節できます!

 

 そのため、ゆるゆるで履いてしまい、靴の中で足が前後に動いてしまう可能性も少なそうです。

 

▶︎これらの結果から、指を圧迫する可能性はほとんど無さそうなので、9/10満点にしています。

 

 

②の後足部の変形については、

 

・靴の強度

・アッパー(革部分)に芯材があるか

・靴底のウエストラインが細すぎないか

 

↑これらの点をチェックします。

 

・靴の強度については、立っているときのバランスのところでもお伝えしましたが、靴底が柔らか過ぎると、足の変形も助長してしまいます。

 

どういうことか、簡単にお伝えすると

 

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↑これは、足の関節が内側に変形していることを意味するのですが、靴底が柔らか過ぎると体重を支えるカカトと付け根(母指球)が沈み込んでしまうので、結果的にに足が傾きやすくなってしまいます。

 

 そのため靴底が柔らか過ぎる=足が変形しやすいと言っても過言ではないでしょう。

 

 前述しましたが、今回の靴は靴底については問題なく、革部分についてもある程度強度が

ありそうです。

 

・最後に、靴底のウエストラインの幅について確認します。

 

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 本来、このウエストについては、土踏まず部分は足が地面につかないからという理由で、ほそめに設定している靴がそもそも多いのですが、すべての人に適切なデザインではありません。

 

 例えば、扁平足・外反扁平足の方は土踏まずが立位・歩行時に床についてしまうので、ウエストの細いデザインにしてしまえば、靴底での支えがなくなるので変形を助長してしまいます。

 

この靴では、

 

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↑ウエストラインは少し細めでした。

 

▶︎まとめると、靴自体の強度は問題ないものの、ウエストがやや細めなので、足首の変形については少し注意がいるかなーと思います。

(7/10)

 

 

・まとめ
 


▶︎かなり歩きやすくて機能的な靴かと思います。

 

▶︎ただ、ウエストが細めであり靴底の幅も少し細めなので、扁平足や外側扁平足といった足首まわりの変形については少し注意がいるかと思います。 

 

 

⇒参考価格:5390円

⇒サイズ:12〜16.5㎝(0.5㎝刻み)

⇨リンク先:LOCOND

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●靴のレビューサイト【靴ログ】はこちら↓

https://tajaxi.jimdofree.com

 

 以上で終わります。最後までお読みいただきありがとうございました😊