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足と靴のお悩みブログ

足と靴のお悩みについて、理学療法士がお答えします。

歩きやすい靴ってどんなもの?【靴選びの基準】

こんにちは、足と靴について研究中の理学療法士tajaxです。

 

今回は、私が靴を選ぶ際に基準にしているポイント【歩きやすい靴】についてお伝えしたいと思います。

 

全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、

http://tajax.hatenablog.com/entry/2019/09/08/222209

をご覧ください。

 

●この記事の信頼性

  ▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:7年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識があります。

 

 ▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。

 

 

●このブログをみて得られるメリット

 ①歩きやすい靴の特徴がわかる。

②子ども靴を選ぶ際のポイントがわかる。

 

 

目次

●歩きやすいってどういうこと?

 足を前に運ぶときのメカニズム(ロッカーファンクション)

 正常な足の重心の軌跡

●靴を選ぶ基準

 ①つま先の反りあがりがしっかりあるか

 ②カカト(外側)のカーブがしっかりあるか

 ③前から見て、靴底はフラットか

 ④靴底の強度はしっかりあるか

 ⑤つま先・カカトのカーブは重心の軌跡を反映しているか

●まとめ

 

 

●歩きやすいってどういうこと?

 

⇒そもそも、歩きやすいとはどういうことでしょうか?

 

 様々な考えがあるかと思いますが、当サイトでは歩きやすいの基準を

 

①足を前に運びやすいか

②重心の軌跡を阻害していないか

 

この2つに重点を置いて考えていきます。

 

【足を前に運ぶときのメカニズム】

 

⇒足は、前に進めるために3つの機能が働きます。

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1つ目がヒールロッカー

 ⇒これは、カカトのカーブを利用してカカトへの衝撃を前方への推進力に変換する機能です。

 

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2つ目はアンクルロッカー

 ⇒ヒールロッカーによって得た前方への推進力を、足首の動きを利用して前に送る機能です。

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3つ目はフォアフットロッカーです。

 ⇒これは、つけ根部分の踏み返しにより、身体が前に移動するのを加速させます。

 

 

 ↑簡単にお伝えしましたが、このように足はもともと身体を前に運ぶために、様々な機能を利用しています。

 

 このような本来ある機能を、できるだけ阻害しない・さらにサポートできるような靴が、歩きやすい靴を言えると思います。

 

 【正常な足の重心の軌跡】

 

⇒歩く際の重心の軌跡は、正常では以下のような流れになっています。

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①カカトの外側から地面に接地

②外側を通り

③つけ根部分で小指⇒親指に

④親指の先端に抜ける

 

↑こんな感じです。

 

 これは、足のもともとの形状などを反映しています。

 

そのため、この流れで重心が移動できればスムーズに足を運ぶことが可能になります。

 

 では、どのような靴が足本来の機能を阻害せずに、スムーズに重心の移動が可能なのでしょうか?

 

 そのような靴の特徴について、下記にお伝えしていきます。

 

●靴を選ぶ基準

 

 ①つま先の反りあがりがしっかりあるか

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 ⇒まずは、横からみた状態でつま先がしっかりあがっているか確認します。

 

 この部分がしっかり上がってると、蹴りだしの時に靴がサポートしてくれるので、とても大切な要素になります。

 

 ②カカト(外側)のカーブがしっかりあるか

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 ⇒これも、カカトからの衝撃を前方の推進力に変えるためにとても大切な要素になります。

 

 カカト(特に外側)のカーブがない状態だと、衝撃がしっかり前方に伝わりにくくなるので、エネルギー効率の面から考えても不利になります。

 

 ③前から見て、靴底はフラットか

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 ⇒靴底がもし前からみて丸みがあった場合、重心の軌跡にばらつきが出やすくなります。

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 一方、フラットな面をしていると、重心の移動もばらつきが減るため、結果的に前に進みやすくなります。

 

 ④靴底の強度はしっかりあるか

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 ⇒靴底の強度がしっかりしているかは、他の靴選びの基準の項目でもほとんど出てくるくらいです。

 

 靴がとても柔らかいと、それだけで重心移動にばらつきが生じやすくなるため、ある程度の硬さは必要になってきます。

 

 ⑤つま先・カカトのカーブは重心の軌跡を反映しているか

 

 つま先は母趾方向、

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 カカトは外側

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 これらを頂点としてカーブがあると、いわゆる正常歩行時の重心移動の軌跡に近くなります。

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そのため、これらの位置にカーブの頂点があるか、注目する必要があります。

 

 

●まとめ

 

 ⇒以上、歩きやすい靴の特徴について述べていきました。

 

 歩きやすい靴=立ってるときのバランスが良い靴ではないので、そこについては注意してみてください。

 

 

 たとえば、小さいお子さんや高齢の方では、特に立っている状態で後ろに転倒する可能性もあります。

 

 その場合は歩きやすい靴の特徴は一部あてはまらない部分がありますので、注意お願いします。

 

★歩きやすい靴のレビューまとめ(子ども靴)はこちら↓

 

 

●前後にふらつきにくい靴の基準はこちら↓

http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192631

 

●横にふらつきにくい靴の基準はこちら↓

http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192623

 

★足指を鍛えるトレーニングについてはこちら→http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192552

 

以上で終わります。最後までお読み頂きありがとうございました😁