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足と靴のお悩みブログ

足と靴のお悩みについて、理学療法士がお答えします。

インソールの効果について

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こんにちは、足と靴の研究をしている理学療法士tajaxです。

 

今回は、インソールの効果についてお伝えしていきます。

 

●この記事の信頼性

  ▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:6年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本として知識・経験があります。

 ▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。

▶︎現在インソールの研究中なので、専門的な知識をお届け出来ます。

 

 

●このブログをみて得られるメリット

▶︎インソールの重要性が理解出来る

▶︎簡単なインソールの選び方が分かる

 

 

目次

・インソールって何?

・インソール 様々な呼び方

・インソールの種類について

・インソールの適応は?

・インソールって本当に効果あるの?

・まずは自分の足の状態を知ることが一番大事

 

 

 

・インソールって何?

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▶︎インソールとは、靴の中に入れる中敷のことを言います。

 

▶︎足裏に凹凸をつけることで、人間の土台となる足の肢位や使い方に変化を与えるもの

 

とされています。

 

 

・インソール 様々な呼び方

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インソールは、他にも呼び方がいくつかあります。

    ▶︎中敷

    ▶︎インソール

    ▶︎フットベッド

    ▶︎足底板(そくていばん)

 

一般的には中敷、スポーツ系ではインソール、

フットベッドはドイツ等での名称

足底板は医療系での名称

 

などなど、さまざまな呼び方がありますが、基本的には同じものを指します。

 

 

・インソールの種類について

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▶︎インソールは用途によって2種類に分けられます。

 

①柔らかいクッションインソール

②姿勢や動作を改善するためのインソール

 

その他としては、

ツボ押しのためのインソール

カイロのように暖かいインソール などなど

 

最近は用途が多岐にわたります。

 

私は理学療法士として、患者さまの動作改善を目的にリハビリテーションを行なっているので、基本的には②の〝姿勢・動作を改善させるインソール〟を専門的に研究しています。

 

そのため、今回は②の機能的なインソールについてお伝えしていきます。

 

 

・インソールの適応は?

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▶︎インソールは、足に障害のある人にしか適応にならないとお考えの方が多いみたいですが、全然そんなことはありません。

 

▶︎あくまで持論ですが、靴を履く人には、全員適応であると考えています。

 

▶︎そのため、1歳前後でファーストシューズを履き始めた時〜寝たきりになるまでが対象になります。

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※特に3歳までの子供へのインソール使用については、専門家により意見が異なります。あくまで私の持論です。

(子供の足はまだ未発達なので、インソールで矯正するべきではない などの意見があります)

 

●なぜ、ほとんどの人が適応なのか

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・基本的に完全に足の形や姿勢がパーフェクトな人間はいないから。

 

・人間の進化の過程を考えると、今の環境(地面がほとんどアスファルト、コンクリート)に人間の足が完全に適応するのは不可能。

 

などの理由があります。

 

そのために、インソールによる物的なサポートで身体を補助する必要があると思います。

 

私見が多いので、参考までに…。

 

・インソールって本当に効果あるの?

 

▶︎結論から言いますと、絶対にあります。

 

インソールの効果をまとめると

 

・足の痛み、ストレスを軽減させる

・膝、股関節、腰などのストレス軽減

・姿勢を良くする作用

・歩きやすくする

・スポーツパフォーマンスを上げる

 

これらが挙げられます。

 

●足の痛み、ストレスを軽減させる

 

▶︎例を挙げてご説明します。

 

例えば、開帳足で付け根の真ん中にタコがあり、そこに痛みがあったとします。

 

 

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※開帳足については

http://tajax.hatenablog.com/entry/2019/09/19/223909

を参照ください。

 

開帳足は、横アーチが低下して、付け根の真ん中に痛みが出る変形です。

 

なのでインソールで横アーチをサポートするようにすると、付け根にかかる圧が軽減して、痛みを抑えられます。

 

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●膝、股関節、腰などのストレス軽減

 

▶︎スポーツなどで、膝が内側に入ると膝痛が出る場合があります。

 

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その場合は土踏まず(内側縦アーチ)をサポートすると、膝が外側に誘導されるため、膝痛が軽減します。

 

※膝が外側にいく場合は逆になります。

 

●姿勢を良くする作用

 

▶︎例えば、もともと反り腰で、それによって腰痛がある人がいたとします。

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この場合は、3つのアーチをトータルでサポートすることで、足が前に行き過ぎないようにコントロールします。

 

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そうすると、連鎖的に腰が後ろにくるので、結果的に反り腰が軽減します。

 

反り腰が治ると腰の負担も減るので、腰痛にも効果があります。

 

※反り腰自体が腰痛の原因でない場合は、痛みは引きません。※別の神経痛など

 

・歩きやすくする

 

▶︎これについては、各個人によりサポートの方法が違いますが、

 

例えば、扁平足の子供に対して、足の内側にサポートを入れると、他の子供より扁平足が改善し、転倒が減ったという文献があります。

 

(海外文献:The effect of insoles on symptomatic flatfoot in preschool-aged children: A prospective 1-year follow-up study.)

 

あくまで一例ですが、インソールを入れることで歩きやすくなる方は多々おられます。

 

●スポーツパフォーマンスを上げる

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▶︎インソールを入れることで、ジャンプ力や走力が上がることがあります。

 

私的な経験ですが、過去にインソールをオーダーで作成し、野球のピッチングフォームを改善したりということもありました。

 

ピッチングのはじめの、片脚立ちのバランスを上げることで、結果的にフォームが安定するということもあります。

 

以上、簡単にですが、インソールの効果について挙げていきました。

 

私もまだまだインソールについては研究段階なので、もっと勉強していかないとと思いますが、何となくインソールが効果があるということはご理解頂けたと思います。

 

しかし、効果があるということは、逆にサポートの方法が悪いと足に悪影響を及ぼすことがあるということです。

 

そのため、インソールの使用にあたって、自分の足の特徴を理解する必要があります

 

過去の記事に足の変形について記載していますので、よろしければ合わせてご覧下さい。

 

 

以上でこの記事を終えたいと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございました☺️