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足と靴のお悩みブログ

足と靴のお悩みについて、理学療法士がお答えします。

【腰痛予防】動きやすい介護靴の選び方8選

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こんにちは、足と靴を研究中の理学療法士tajaxです。

 

今回は、動きやすい介護靴の選び方をお伝えしていきます。

 

全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、

http://tajax.hatenablog.com/entry/2019/09/08/222209

をご覧ください。

 

●この記事の信頼性

  ▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:6年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識・経験があります。

 ▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。

 

 

このブログをみて得られるメリット

 ①腰痛になりにくい靴の特徴が分かる。

②すぐに良い介護靴選びを実践出来る。

 

目次

・介護靴に求められるもの

・介護靴を選ぶ際のチェックポイント

    ①靴底が幅広いか

    ②芯材がしっかり入っているか

    ③靴が簡単に捻れないか

    ④踵部分が高くないか

    ⑤つま先が反り上がっているか

    ⑥踵の外側がカーブしているか

    ⑦靴が大きすぎないか

    ⑧履き口はマジックテープが一番◯

・足に合わせてインソールを入れてみましょう

・終わりに

 

 

・介護靴に求められるもの

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▶︎身体介助って本当に大変です。私も学生時代はアルバイトで4年間行なっていたので、腕が筋肉痛になったり、腰が痛くなったりするのは常にありました。

 

・もちろん、介護技術に長けてくるとその頻度が少なくなりますが、ベテランの方でも、腰を痛めることはたくさんあります。

 

・大変な業務の中で、介護靴に求められるものしては、

 

●歩きやすい

●力が入れやすい

●靴の脱ぎ履きがしやすい

●腰痛になりにくい

●階段が登りやすい

 

⬆︎これらの要素があれば、業務も大変楽になるかと思います。

 

▶︎今回は、これらの要素を含んだ靴がを選ぶ際のポイントをお伝えしていきます。

 

 

・介護靴を選ぶ際のチェックポイント

 

①靴底が幅広いか。

▶︎靴底が下図のように狭いと、扁平足・外反扁平足ぎみの方は腰痛になる可能性が高くなります。

 

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⬆︎ウエストの部分が細いと、土踏まず部分が倒れ込んだ際に支えることが出来ません。

 

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土踏まずが落ち込むと、連鎖的に身体が自然と前に移動し、結果的に反り腰になります。

 

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反り腰になると腰痛になりやすいので、ウエスト部分は幅広くの方が良いです。

 

②芯材がしっかり入っているか

 

▶︎靴には内部に硬い芯材が入っています。

  芯材がないと、側方から足を支えられなくなるので、これも脚の変形につながり、脚の力を発揮出来なくなります。


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⬆︎図の位置に芯材があるか、しっかり硬いものが入っているか、触って確認してみて下さい。

 

 

③靴が簡単に捻れないか 

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▶︎特に付け根〜カカト部分は、小さな骨がたくさん集まった部分です。

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・この部分はあまり可動性はないので、靴が柔らか過ぎると足の変形につながります。

 

そのため、チェックポイントとして、一度店頭で靴を捻ってみて下さい。簡単に捻れるようなら、足の変形を及ぼす可能性が高いです。

 

④踵部分が高くないか

▶︎意外と皆さん意識されていませんが、ハイヒールの靴以外でも、カカト部分は少し高めになっている靴が多いです。

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カカトが高いと、それだけで体が少し前に来るようになります。

 

そのため、それを補うように腰が反りやすくなりますので、腰痛になりやすいです。

 

また、反り腰になると下肢や体幹・下肢に力が入りにくくなりますので、介助の際も疲れやすくなります。

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▶︎横から確認して頂いて、出来るだけカカトと付け根部分の高さが同じものを選びましょう。

 

 

⑤つま先が反り上がっているか

▶︎これがあると、脚が前に進むのをサポートしてくれます。

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▶︎まず、横から反り上がりがあるか確認し、自分で転がしてみましょう。

▶︎上手く親指方向に転がればOKです。

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⑥踵の外側がカーブしているか

▶︎人は歩く時に、始めにカカトの外側から地面に設置するように出来ています。

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▶︎そのため、⬆︎のようにカカト外側がカーブしていると、スムーズに体重移動できます。

 

⑦靴が大きすぎないか

 

▶︎介護をしていると、靴を脱ぎ履きする場面が結構多いです。

▶︎しかし、大きい靴を履いていると靴の中で足が動きますので、つま先が靴に当たって痛みが出ることがあります。

 

そのため、サイズに関しては、自分の足に合ったものを選んで頂いた方が良いです。

 

⑧履き口はマジックテープが一番◯

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▶︎靴のサイズがちょうど良くても、頻回に脱ぎ履きする場合は紐靴だと面倒です。

▶︎そのため、紐靴より少し強制力は衰えますが、マジックテープだと付け外し簡単で、なおかつしっかり履き口を閉められるので、マジックテープをお勧めします。

 

 

・足に合わせてインソールを入れてみましょう。

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▶︎足の変形に合わせてインソールを入れると、変形を補正するため各関節の負担が少なくなります。

▶︎また、踵や付け根部分にかかる圧力も減りますので、足も楽になります。

 

※興味のある方はぜひインソールを作成している理学療法士に、作成依頼してみてください。

 

 

・終わりに

▶︎以上、動きやすい介護靴の選び方についてお伝えしました。

▶︎腰部にかかる負担は減りますので、痛みが軽減する効果は期待出来ますが、痛みの原因は多岐に渡ります。

▶︎そのため、ある程度補助する意味合いで、靴やインソールを利用してみてください。

 

以上でこの記事を終えたいと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございました😊